イカの幽霊

パソコンのモニターを眺めていたら、唐突にイカの幽霊が現れた。
イカというば、あの海の生き物の烏賊のことである。

イカの幽霊が私に言った。
「あなた、知ってますか。モニターの液晶ってイカからできてるんですよぉ・・・」
私は若干ビックリはしたが、なにせイカの幽霊である、たして恐くはない。
「液晶はイカの皮の表面の部分でできてるって聞いたことあるけどね」
イカが言う。
「そうですか、知っておられましたか」

しばらく沈黙が続いたが、イカが重い口を開いて言った。
「かわいそうだと思ったならば、供養してくださいよぉ・・・」
「慰霊塔とか建てるとか、烏賊地蔵さんとか建立するとか、なんとかお願いしますよ」
イカが哀れな表情で懇願している。

私は言った。
「イカがなもんかねぇ。
イカんともしがたいねぇ
イカン、イカン」

「駄洒落ですか・・・」
イカの幽霊はムスッと笑いもしないで言った。
「なんとか供養をお願いします・・・」
イカがまた言う。

「供養しなけりゃ、イカんがね!・・って言う訳?
イカんせん、烏賊の言うことですから。
そうねぇ・・まぁイーカ・・・。
タコが、タコさん居る・・これは蛸駄洒落!
烏賊が邪魔な国は、ジャマイカ!・・・なんつって」
私は言う。

「あなた、私の言うこと聞いてないでしょう?」
イカが怒りをあらわに言った。

「烏賊が、イカった!」
私が続けて言う。

「もう、いいです!他の人んところにいきます!」
烏賊の幽霊が怒りながら消えた。

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