オオサンショウウオのお祭り

オオサンショウウオのサン太郎は、とつぜん長老のサン佐衛門さんに呼び出されました。
10年に1度の「オオサンショウウオのお祭り」の開催の手紙を、山と谷を10個も越えた隣村の中山椒魚村に届ける役目だったのです。
オオサンショウウオは10年に1度、サン太郎の住んでいるこの大山椒魚村の山奥でお祭りを開くのが慣わしです。
盆踊りやフリーマーケットやロックコンサートが行われ、それはそれは盛大でにぎやかなお祭りなのです。
巨大な温泉も川原に掘られて、オオサンショウウオ達は蟹に挟まれた傷を治したり10年分の体についた苔などを落とすのでした。

サン太郎は、その開催を知らせる手紙を届ける重要な役目を長老から仰せ付かったのです。
「サン太郎、いいか、これは大変名誉な役目なのじゃぞ。道草などせず、ちゃんと届けてくれよ!」
ちょっと心配そうに長老は、サン太郎に手紙を渡しながら言ました。
「はい、わかりました、サン佐衛門じいさま」
サン太郎はいつにもなく元気に答えたのだったが、内心は面倒くさくてしかたがなかったのです。
「では、たのむぞ!」
長老のサン佐衛門さんは、500年間伸ばしたアゴヒゲをなでながらサン太郎に言ました。
「おおっ!そうじゃ、このお土産を忘れてはいかんかった」
長老は手に持った葉っぱで包んだ「ヤマメの干物」を、サン太郎の手にしっかりと渡しました。
葉っぱの間からは、ヤマメの干物のいい匂いがしてきて、サン太郎のお腹がキューと鳴りました。
「サン太郎や、これは隣村の長老のサン兵衛じいさまに渡す大事なおみやげ物じゃ。途中でつまみ食いなどしてはいかんぞ!」
サン太郎にさとすように、サン佐衛門じいさんは言ったのでした。

サン太郎は、木の枝に手紙とお干物の土産と、きれいな清水を入れた水筒を蔦の紐で巻きつけ、旅の支度をしていました。
サン太郎の家は大きな岩と岩の間にあって、他の生物には絶対に見つからない場所でした。
「サンちゃん、居るかウソ?」
そんとき突然、友達の幻のニホンカワウソの川次郎が訪ねてきました。
ニホンカワウソの川次郎は何でもさかさまに答えるヘソマガリでアマノジャクですが、とってもいい奴です。
「これから、お祭りの手紙を隣村まで届けにいくのさ」
サン太郎はあわただしく支度をしながら答えます。
あわただしいといっても、荷物は手紙とヤマメの干物と川の水を入れた水筒の3つしかありませんが、大山椒魚にとってはとても多い荷物です。
「じゃあ、一緒に僕もついてゆかないウソ」
川太郎は言いましたが、これはすべて逆の意味なので、一緒にいついてゆくという意味です。
「じゃあ、一緒に行こう」
サン太郎は元気ありそうに言いました。

ところで皆さんも気づいたと思いますが、オオサンショウウオの名前の最初には、みんな「サン」がついています。
音楽家のサン・タクロース、瞑想家のサン・フランシスコ、スポーツマンのサン・ダー、ありがとう運動推進家のサン・キュー、魚学者のサン・マ、日曜日研究家のサン・デー、大山椒魚仲間では有名な方々ですが、みんな「サン」がついています。

大きな岩の出口を出て、2人は旅に出かけました。
しばらく歩いてゆくと、草の中から声がしました。
「$$%&(*,WDGШШ‡♪√(^_^.)」
どう発音するのかわからないような声は、友人のツチノコのユーマくんの声です。
「あっ!ユーマくん、こんなところでなにやってるの?」
サン太郎は言いました
「‡∽≫≪∝∠⊥↓●★§@※#%(*^_^*)」
ツチノコのユーマくんは答えます。
ユーマくんの言葉は、サン太郎にしか聞き取れません。
「じゃあ、きみも一緒に行こうよ」
サン太郎は、旅の仲間は多いほうがいいと、ユーマくんも誘います。
そして、幻のニホンカワウソの川次郎と未確認生物のツチノコのユーマくんとサン太郎の3人で、たいせつなお祭りの手紙とお土産を中山椒魚村のサン兵衛じいさまに届けにいきます。

風は春のさわやかな匂いで満ちて、天気は上々!まったくの晴天です。
こんな日の旅の始まりには、きっといいことがまっていそうな予感がします。
本当は手紙やお土産のことなど忘れてゆっくり旅をしたいのですが、10年に1度の大切なお祭りの連絡です、そういうわけにもいきません。
これから10個の山と谷を越えてゆかなければならないのです。
ゆっくりしていると、お祭りの日に間に合わなくなってしまいます。

急いで歩いてゆくと、といってもオオサンショウウオとツチノコと幻のニホンカワウソです、そんなに早くは歩けません。
どんどん歩いてゆくと、山のふもとのけもの道に黒い大きな塊のようなものがあります。
そして、それは苦しそうに呼吸をしていました。
「きみたち、何か食べるものをもっていないか?」
その黒い塊のようなものは生き物でした。
「最近、環境の変化で餌がとれないんだよ、食べ物があったらくれたまえ」
紳士的に話すその生き物は、幻の二ホンオオカミさんでした。
「ヤマメの干物ならあります」
サン太郎も紳士的に答えました。
「おお、それで結構、少しわけてくれたまえ」
幻のニホンオオカミは、やせた手を出しながら、サン太郎からヤマメの干物を受け取り、少しづつ紳士的に食べ始めました。
「これは、なかなかの干物ですねぇ」
幻のニホンオオカミは、干物をすっかり食べ終わると、サン太郎たちに聞きました。
「ところで、きみたちはどこに行くんだい?」
「隣村の中山椒魚村のサン兵衛じいさんのところへ、オオサンショウウオのお祭りの手紙を届けに行く途中なんです」
サン太郎も丁寧に紳士的に答えます。
「ああ、あのお祭りかい。懐かしいなぁ・・・」
幻のニホンオオカミは、しみじみ言いました。
「では、干物をくれたお礼に近道を教えてあげましょう」
そう言いながら、地面に近道の地図を書いて、サン太郎たちに教えてくれました。

「幻のニホンオオカミさん、ありがとう!」
とお礼を言いながら、サン太郎たちは教えてもらった近道を歩いてゆきます。
「紳士的なオオカミさんでよかったね」
とサン太郎がいいました。
「∞≧≠△※°【(『》《」『♀★↑§&>(#^.^#)」
とユーマくんもうなずきながら言いました。
「ものすごく恐かったウソ」
と川次郎は、反対言葉をいいながら、うなずいています。
川次郎はなんでも反対の言葉で言うので、よく聞いていないとわけがわからなくなってしまいます。

しばらく歩いてゆくと、大きな木の根元にまた何か緑色の生物が倒れていました。
近くへよってみると、それは頭の皿が乾いてしまった河童でした。
「う〜〜ん、誰か頭の皿に水をくれないカッパ〜・・・」
と、今にも死にそうな声で言いました。
「これは、大変だ!」
サン太郎たちは近くに水がないか探しましたが、小川すら見つかりません。
「しょうがない、水筒の水を頭の皿にかけよう!」
そう言いながらサン太郎は、包みの中から水筒を出し、中の水を河童の皿にかけました。
「う〜ん・・・しみるカッパ〜生き返るカッパ〜!」
河童は元気を取り戻して言いました。
「僕の名前は河童池のジョン・カッパーV世Jrです、カッパーと呼んでカパリンコ!」
「ちょっと居眠りをしていたら、頭の皿の水が乾いてしまったカッパ〜」
「元気になったら、お腹がすいたカッパー。何か食べるものないカパ?」
そういいながら、河童のカッパーくんは立ち上がりました。
「ヤマメの干物ならあるけど、カッパーくんは河童だからキュウリしか食べないんじゃないの?」
そう言うサン太郎に向かって、カッパーくんは言いました。
「河童は雑食なので、魚や野菜も食べるカッパ〜。干物でも食べるカッパよ」
カッパーくんのお腹がキュ〜となったので、サン太郎はヤマメの干物をカッパーくんに上げました。
カッパーくんは、美味しそうに干物を食べました。

「うまかったカッパ〜!ところで旅をしているみたいだけど、どこへ行くのカッパ?」
「中山椒魚村のオオサンショウウオの長老のサン兵衛じいさんのところへ、お祭りの手紙をとどけるところさ」
「おおっ!サン兵衛じいさんのところカッパ〜?そんなら近道を教えるカッパ!ついてくるカッパ〜!」
元気になったカッパーくんはそう言うと、3人を近くの滝のところまでつれてゆきました。

大きな滝はザアザアと絶えることなく流れ、水を満々とたたえた滝つぼの水は澄んでいて底まで見えました。
「この滝の後ろには洞窟が続いていて、山を3つ越えられる近道だカパリン」
滝の後ろに行くと、大きな洞窟がありました。
「ここの洞窟を、ずっとまっすぐゆくと近道カッパよ。暗いので僕もいっしょに行くカッパ〜!」
そうして、カッパーくんが出口までつれてってくれることになりました。
4人は、真っ暗な洞窟の中を、どんどん歩きます。
「ぜんぜん恐くないウソ」
川次郎が言いますが、もちろん逆の意味で恐いということです。
「@☆♀】【『&〓⊂⊆⊆∋〒※(@_@;)」
ユーマくんも言いました。
「まっくらで何も見えないよ、カッパーくん!」
サン太郎はカッパーくんに言いました。
「暗いカパか?そんなら明かりをつけるカッパッパ!」
そういうとカッパーくんは頭の皿を発光させ、辺りを明るく照らしました。
河童の頭の皿は暗いところではライトになるのです。
「おおっ!」と、歓声を上げながら、3人は拍手をしました。
明るく照らしだされた洞窟を、もっともっとどんどん歩いてゆくと、遠くに点のようになった出口の明かりが見えました。
そのとき「ぷぅぅぅ〜〜〜〜〜・・・」と川次郎のオナラの音が、洞窟の中に響きわたりました。
せまい洞窟の中は、オナラのくさい匂いでいっぱいです。
「うわぁ〜〜!くさい!!」
4人は、大急ぎで光の見える方向に走っていきました。

洞窟の外にでて、やっと新鮮な空気を吸って、深呼吸をしました。
「川次郎くんがいきなりオナラするから、死ぬかとも持ったよ」
サン太郎が言うと。
「いやぁ、いきなり緊張してしまったウソ・・・ゆるしてやろうウソ!」
というのは安心して気が緩んでオナラをしてゴメン、という川次郎の独特の表現です。
「JIWЪЙЧХ┬дбузΗΦε(T_T)」
ユーマくんも言いました。

「あとは、川ぞいに行けば中山椒魚村にゆけるカッパッパ!」
そう言い手を振りながら、カッパーくんは元来た洞窟のほうへもどってゆきました。
2人も手を振りながら「さようなら!」といいましたが、川太郎だけは「こんにちわ!」といっていました。
3人は川沿いに歩いてゆきましたが、どうにもこうにもお腹がすいてしょうがない3人は、とうとうヤマメの干物を少し食べてしまいました。
紳士だった幻のニホンオオカミさんや頭の皿がライトになるカッパーくんにもあげてしまったので、もう半分くらいしか残っていません。
「お土産なのに、少なくなってしまったね・・」
サン太郎がつぶやきましたが、後の2人はまったくのんきで気にしていません。

そしてまた3人は、歩きます。
しばらくすると、茶色の生物がうずくまっていました。
シモキタニホンザルが、木から落ちて気絶していたのです。
サン太郎は近づいて、そのサルをおこしました。
う〜ん・・とうめきながら、シモキタニホンザルは気がつきました。
「しまったでござる、猿も木から落ちたでござる!」
「なぜ、こんなところに居るのですか?」
サン太郎は聞きました。
「セッシャの名前は、下北猿之介と申すものでござる」
シモキタニホンザルは続けていった。
「人間は猿から進化したと聞き申して、セッシャも修行すれば人間になれるのではないかと思い、このように日本中旅を続けているのでござる」
「どんな修行をしているのでござるか?」
サン太郎もつられて、ござると言ってしまった。

「忍術の修行でござる!」
「たまたま気がゆるんで木から落ちてしまって、このざまでござる」
「しかっし、腹が減ってしょうがないでござる、何か食べるものはないでござるか?」
下北猿之介は、干物のいい匂いがする荷物を見ながら言った。
「ヤマメの干物ならあるでござるでござる」
そういいながら、サン太郎は下北猿之介に干物をあげた。
「これはこれは、かたじけない!」
そういうと、下北猿之介はガツガツとヤマメの干物を食べた。
「うっ、うまいでござるぅ〜〜!!」
「大山椒村特性の干物でござるからね」
サン太郎は、お土産であることも忘れ自慢していた。

「食べ物をもらったでけでは申し訳ござらん。お礼に忍術など教えてしんぜよう」
下北猿之介はそういうと、忍術をいろいろ教えてくれた。
木の葉隠れの術、すいとんの術、どとんの術、手裏剣の投げ方、透明になる呪文など、いろいろ教えてもらったが旅の役にはたちそうもないことばかりです。
「そうでござるか・・旅の役にはたちもうさんか?残念でござる!」
とても残念そうに言いながら、下北猿之介はいいましたが、はたと気がつきました。
「ならばこの薬草など進呈いたそう!どんな怪我もピタリと治る優れものでござる!」
「おおっ!これなら役にたちそうでござる!」
サン太郎は丁寧にお礼をいい、その薬草をもらいました。
「では、さらばでござる!!」
そいいいながら、下北猿之介は手をふって森の中へ消えていった。
そうして、さっき教えてもらった役に立たない忍術の呪文をとなえながら、3人はまた旅を続けます。

どんどんあるいてゆくと、また何か生物がう〜んう〜んうなりながら倒れています。
「なかなか隣村までは、たどりつけないな」
サン太郎がそういいながら、その生物を抱き起こしました。
それは、おおきなおおきなイヌワシでした。
イヌワシは、はっと気がつき言いました。
「ワシは大気圏まで飛ぶ実験をしていたワシ。大気圏は空気が薄いので気絶して落ちてしまったワシ!」
イヌワシの翼が少し傷ついています。
「ここによくきく薬草があります、傷につけてみてください!」
そういいながら、サン太郎はイヌワシの翼に薬草をつけました。
「おおっ!怪我がどんどんよくなっていくようだワッシ!」
イヌワシは元気をとりもどしました。
「しかし腹がへったワシ。なにか食べるものをもっていないかワッシ」
「ヤマメの干物ならあるよ」
サン太郎は、残りの干物をぜんぶイヌワシにあげてしまいました。
「うん!これは美味い干物だ!」
イヌワシは感動しながら、干物をたいらげました。
「ワシの力が必要になったら、イヌワシ・カムバ〜ック!と空に向かってさけぶワシ!そうすればいつでも飛んでくるワシ!」
そう干物のお礼を言うと、イヌワシはもう一度空高く舞い上がっていきました。

もう、お土産のヤマメの干物はありません。
「どうしよう」とサン太郎たちが途方にくらながら歩いてゆくと、広い広い畑が見えました。
それはラッキョウ畑でした。
「そうだ、これをお土産にしてもっていこう」
みんなでラッキョウを堀りだし、1こつづ泥を落とし、サン太郎たちはラッキョウを荷物の袋にいっしょうけんめいつめこみました。
「これでお土産の心配はないね」
袋の中は、1000個ものラッキョウでいっぱいです。

それからそれから、また3人はどんどん歩いてゆき・・・・・
とうとう中山椒魚村の長老のサン兵衛じいさまのところまでたどりつきました。
「おお、予定どおりついたな!!今年もお祭りは大盛況ではじまるな。ふぉふぉふぉ!」
手紙を読みながら、サン兵衛じいさまは満足そうに言いました。
「サン佐衛門じいさんからのお土産もあります」
そう言いながら、サン太郎は包みからラッキョウを取り出しサン兵衛じいさまに渡しました。
「ほぉ、ラッキョウか・・・?なかなか渋いお土産じゃのぉ。ふぉふぉふぉ!」
笑いながらサン兵衛じいさまはお礼をサン太郎に言いました。

オオサンショウウオのお祭りは、もうすぐはじまってしまうというのに、サン太郎たちはもうへとへとで動けません。
「すぐに帰らなけければいけないのに、もう疲れて動けないよ・・・」
とサン太郎が言うと、
「ぼくは、ぜんぜん元気だウソ!」
と川次郎が、また逆の反対言葉でいいます。
「○∴・≫≪⇔⊃‡‡♭♀+(@_@。」
ユーマくんも、ぐったりして言いました。
「こういう困ったときには、イヌワシさんを呼ぼう!」
「それはよくない」
と川次郎は反対言葉で賛成します。
「↓★♀♂∴∴@〒※▼##・ηζΗЦЕ(^^)/」
ユーマくんも賛成のようです。

「では、みんなで呼んでみよう!」
「イヌワシ・カムバ〜ック!」
大きな声が、空いっぱいに響きます。
そると、遠くの空のほうからイヌワシがビューンと飛んできました。
「おお!きみたちか、なにかこまったことがおこったようだワシ!」
イヌワシは、そういうと翼をバサッとひろげました。
「お祭りの準備に大山椒村に帰らなければならないのに、もう疲れて動けないんです」
サン太郎は言います。
「それじゃあ、きみたちを乗せてひとっとびしようじゃないかワッシ」
そういうのがはやいか、イヌワシはバサッバサッと両方の翼を大きく広げ、空中に浮きました。
「さぁ!ワシの足の上に乗るのだワシ!」
サン太郎と川次郎とユーマくんは、イヌワシの足の上に乗りました。
「出発だワッシ!!」
そういうのはやいか、大きく風を起こしてイヌワシは空たかく舞い上がりました。

空の上は、気持ちよくって今まで来た下の景色が小さく小さく見えます。
ヒュ〜〜ンと、あっというまに山と谷を5つも越えてしまいました。
下を見ると、かっぱーくんらしき河童の団体さんがお祭りにゆく途中です。
「お〜い!カッパーく〜ん!」
大きな声で呼んでみましたが、空高くからは聞こえません。
そらから、山と谷を3つ越えると、忍者修行の下北猿之介が木上で何か修行をしています。
「お〜い!」
と呼んでみても、やっぱり聞こえません。
そらから、山と谷を1つ越えると、幻のニホンオオカミさんの家族がお祭り見物に行くのが見えました。
「お〜〜い!」
と呼んでも、聞こえません。
そして、最後の山と谷を越えると、あっというまに大山椒魚村に到着です。

サン太郎たちは、「どうもありがとう!」とていねいにお辞儀をしながら、イヌワシにお礼をいいます。
「薬草とヤマメの干物のお礼だワシ!じゃ、元気でなワシ!」
そういうと、空のかなたにイヌワシは飛んでゆきました。
サン太郎たちは、長老のサン佐衛門じいさんにいろんなことの報告をしました。
もうしばらくで、10年に1度のオオサンショウウオのお祭りがはじまります。
今年は、紳士のニホンオオカミさん一家やカッパーくんたち河童の団体さんや、ひょっとして修行中のシモキタニホンザルの下北猿之介もくるかもしれません。
たのしくにぎやかなお祭りになることでしょう。
3人は、ワクワクしながらお祭りの準備をはじめました。

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