昭和症候群

最近、昭和症候群と名づけられた症状がある。
30代後半から80代くらいの昭和を懐かしむ人々の間で蔓延している症状である。
症状は多種多様で一概に言えないのであるが、共通する症状として平成という時代の存在を理解できなくなる特徴を有している。
昭和84年ならば理解できるが、平成20年ではいつの時代か急に理解が出来なくなってしまうのだ。

発病の初期症状は、平成の物件が眼に映らなくなる、あるいは変形して見えるなどの症状がある。
たとえば、平成時代に建てられた高層ビルなどが突然眼に映らなくなってしまうのだ。
町を眺めれば昭和の木造建築物しか眼に映らず、高層ビルは消失し、低い木造の家屋のみが続く、青空がまばゆいばかりの風景と化す。
昭和症候群の患者にとっては、大都市のビル街など原野にしか見えないらしい。

またある患者は、新幹線のぞみに搭乗していたにもかかわらず、蒸気機関車に乗っていたようだという報告もある。
テレビ番組など懐メロしか聞こえず、ドラマなど再放送しか映らないようだ。
いずれにせよ、平成時代の産物のすべてのリアリティが消失してしまうのが顕著な特徴であるようだ。

そして、この昭和症候群に感染すると人格にも影響がでる。
人情深くなり、おせっかいになり、とりもなおさず幸福に満ち溢れた感覚になるようである。
定かではないが、ベータエンドルフィンやセロトニンの異常放出が原因ではないかとされているが、まだ確定はされていない。
しかし今の現状では、特効薬も見つかっていないうえ、特に実生活に支障がでるわけでもないので、なすすべもなく見守るしかないということらしい。
感染した患者の殆どが、通常どうりの生活を営んでおり、特に混乱は無い。

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