「野郎ども!これから星空マンの宝石を、みんなで奪いに行くぞっ!」
「おわかり?」
クラウドガールの描いた海賊船ホワイト・クラウド号の甲板で、船長の青空マンが叫んだ。
「準備は出来てますぜっ!キャプテン青空マン!」と夕焼けマンが叫ぶ。
「力で奪え!情けは無用!」木枯らしマンや日光マンや朝焼けマンや黄昏マンが叫ぶ!
「それっ!出航だぁ!!」
キャプテン青空マンがペンキのついた刷毛を空高く差し出すと、ほかのみんなも刷毛を頭上に高く上げた。
「うぉお・・・!!!」
全員が叫び声をあげると、ホワイト・クラウド号はゆっくりと上空をめがけて進みだした。

「こんなときは、音楽が流れないと雰囲気出ないね!」
そう言うと朝焼けマンがCDを流し始めた。
「♪男だったらぁぁ〜♪♪一つに賭けるぅぅぅ〜〜♪♪」
「おおっ?銭形平次かい?」日光マンは言う。
「おっと、間違えた・・・これだ、これでないと」
そう言いながら朝焼けマンはCDをかけ替えた。
(ツアラツゥストラはかく語りき♪)の荘厳な音楽が流れ、海賊船ホワイト・クラウド号は、星空マンの宝石を奪うため空高く舞いあがってゆく。

空の上空では、海賊船ブラック・ナイト号に乗った別の海賊たちがざわめいている。
「なんか、キャプテン青空マンたちが、俺たちの宝石を奪いにくるそうですぜっ!」
一等航海士の台風マンは、キャプテン星空マンに言っている。
「うむぅ・・・小ざかしい海賊たちめ!返り討ちにしてくれる!!」
キャプテン星空マンは、そう言いながら長めの刷毛に群青色を染み込ませながら叫ぶ。
「野郎ども、油断するなよっ!」キャプテン星空マンは乗組員全員に拳を上げながら言った。
「おおおおっ!」台風マンや吹雪マンや春一番マンや朧月マンは叫んだ!

地上の方向からホワイト・クラウド号が、しだいに近づいてくる。
甲板の船首に腕を組んだキャプテン星空マンが、海賊船ブラック・ナイト号をにらみつけながら言う。
「いいか、抵抗する奴は皆殺しだ!おわかり?!」
「了解!キャプテン!」海賊たちは声をそろえて言った。

ホワイト・クラウド号はブラック・ナイト号に接近した。

ホワイト・クラウド号の白い雲の船体が、ブラック・ナイト号の夜空の船体に激突して、戦いの火蓋が気って落とされた。
キャプテン星空マンの群青色のペンキが中を舞う!
夕焼けマンの赤い絵の具が台風マンの顔に飛び散る!
ブシュッと日光マンの蛍光ペンキが朧月マンの胸に飛び散る。
色とりどりの輝く絵の具やペンキが、大空狭しと飛び散りぶち撒けられ、空は何万色もの色の光り輝く幻想的な空に変わっていった。

そんな活劇が繰り広げられる中、空の彼方からドドドドドッと、低く鳴り響くような声がした。
「おまえら!早く仕事しろぉ〜っ!」
マジギレした親方の大声が響いた。  

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